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2008年5月 5日 (月)

高知の根源・由来を考える

 4月終わりの連休の始まりに、東京から中平崇士さんが、帰省し、島本茂男さんと3人で対談しました。この対談のテーマは「高知の根源・由来を考える」というものでした。

 わたしの場合普段は殆どこのテーマは関心がないもの。古代史や、邪馬台国の話など殆どついていけない部分もありました。ただ「高知人の由来はどこから?」という根本的な原因の探求は必要であると思いました。

 確かに学生時代柳田国夫の民俗学も少しは読んだ記憶がありますし。この150年来の近代化・現代化の動きで壊された日本伝来の伝統文化。地方の伝統文化の大事さも時折思います。

 たとえば今高知では「花・人・であい博」という一部の人たちしか盛り上がらないマイナーなイベントに県も高知市も税金をつぎ込みしています。「土佐のおきゃく」というなんだか盛り上がらない行事もありました。

 そのあたり「対談」のなかで「おきゃく」についてのやりとりを一部ご紹介いたします。

西村 高知県の経済人の皆様方も「土佐のおきゃく」というイベントを3年ほどまえから多額のお金をかけてしています。しかし今ひとつ盛り上がりに欠けています。それは何故であると思われますか?

関連ブログ記事「おもしろそうにない土佐のおきゃく

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中平 「土佐のおきゃく」に限ったことではありませんが、まず前提の”問い”がないのではないかと思います。前提と言うのは、「おきゃくとは何か?」。そこをつきつめることをしていないの他県の人間が「おきゃく」を理解できるわけがありません。

 「おきゃく」というものに言及するならば、「まれびと」というところまで踏み込んでいかなければいけないと思います。

西村 すみません。「まれびと」という言葉ですが。「まれびと」というのは何のことでしょうか?これも聞いたことはありませんけれども。

島本 まれびとと言うのは民俗学者の折口信夫(おりぐちしのぶ)さんが、「遠来の客をもてなすとき」に使った言葉です。

 琉球の人たちには「まらぷと信仰」がありますが、これが「まれびと」のもとになったのではないかと。
 つまり外から来てくれるひとは神様である。ととらえています。お客さんは神様なわけですね。そしたらもてなすのは当然である。そのことが「まれ日と」論につながっているということですね。

西村 だとするならば、今やっている「土佐のおきゃく」なるものは、お酒を飲む人だけを対象とした土佐料理だ、とさのお酒だ。宴会をしようというだけ。それだけではなくもっと大きなものですね。

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島本 ですのでもっと大きな意味を皆で再認識をしないといけなかったのです。それが今高知で全然できていないと思います。ですので盛り上がらないのでしょう。

 なるほど「古きを訪ねて新しきを知る」ことになりますね。「おきゃく」の意味が「まれびと」信仰から来ているのであれば、お酒を飲もうが飲むまいが、客人をすべて歓待するものでないといけないのです。

 都市部ではそうした共同体のよさが消滅し乾いた社会になっています。だからこそ土佐流のおもてなしを歴史をきちんとおさえて対応していたならば、「とさのおきゃく」も悲惨なイベントにはならなかったと思いますね。

 収録した内容は編集して8月に高知シティFMで放送される予定です。

 高知にこだわる対談としては、なかなか密度の濃いものでした。5つの表題で対談しました。

 

   グローバル社会と高知の世界について

   何をもって高知らしさ 土佐らしさと言うのか?

  「土佐邪馬台国」について

  高知学・土佐学研究所をこしらえよう

  高知は独立国になれ!

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そういうテーマのラジオ番組に出演しました。 西村さん司会で、時々コメントしてくれ [続きを読む]

受信: 2008年5月 8日 (木) 18時17分

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